家族

親は、私以上に心配していたのかな?

それよりも、症状の名前を忘れてしまうほど、無頓着な一面が多かった気がする。

ただ、私が「先天性橈尺骨癒合症」とともに育つことで、得るものが多かった。

一つに「心の苦しみ」がわかること。

自我が形成された小学生時は特に、「なんで自分だけ?」と自分を嫌い、悩み、沈むことが多かった。

しかし、その経験を通し、「人の気持ち」について考えるようになった。

自分を嫌い、悩み、沈むことは、先天性橈尺骨癒合症を持った私に限ったことではなく、みんな苦労していることなのだ。

その経験を重ね、「心の苦しみを共有することで、その苦しみを軽減できること」を学んだ。こ

の学びは私の財産だ

。今まで私を尊重し接してくれてありがとう。

障害をもって生まれてきたけど、この家族でほんとによかった。

 

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